スミダの毎日
スミダの毎日
2008年09月
From 学校
2008年09月29日
住田美容専門学校でも、
先週の25~26日の2日間を利用して、
山梨県で一泊研修旅行を行いました。
美容学校で行う研修旅行とは、
どのような目的で行われるのでしょう?
それは学校ごとに異なっていると思います。
親睦を深めるため
名所や旧跡を訪ね、知識を深めるため
自主性や行動力を養うため
規律正しい生活を身につけるため
など、学校ごとに様々な目的が
考えられると思いますが、スミダの研修旅行の目的は、
「プロに意識を近づける」ということです。
1年生の前半(4月~9月)までで、
「規則正しい生活」や「技術に対する姿勢」
というものは、ほぼ全員の生徒が理解できていると思います。
技術のレベルを上げるのに必要なのは、
基本的に自分自身の問題であり、
自分自身が真剣になれば、高校時代に
とても無理だと思っていたことも、
自然とできるようになっていく。
美容に限らず、すべての技術は、
「上手くなりたいと真剣になって取り組める人」が
上達していくということが、
基礎的技術を学んでいくことによって
分かってきたと思います。
1年生前半の課題は、
30分の間にワインディングを全頭に巻きあげること。
入学当初、1本巻くのに1分近くかかった学生も、
6ヵ月美容を学ぶことによって、
60本以上を30分以内に巻けるよう成長しました。
これは、とても素晴らしい成長ですが、
まだプロのレベルには達していません。
また、学校の授業時間で行える
ワインディングの回数も1日に1~3回程度。
これでは、1日3人のお客様に
仕事をするイメージはできても、
もっとたくさんのお客様に対して
仕事をした時の感覚は、きっと理解できません。
だから、住田美容専門学校の一泊研修旅行では、
「プロに近づく体験」をしてもらうことで
これから先、学んでいく意味や目標を理解してもらう
ことを目標にしています。
具体的には、
「ワインディングを9人以上連続して巻き上げること」
が課題となります。
朝、学校を出発し、
昼食前には研修施設に到着。
昼食を終えて、1時前後から研修スタート。
1人30分で行えば、30分×9回=270分(4時間半)
もし20分で行えば、20分×9回=180分(3時間)
そう!同じ作業を行っても、
早く仕事ができる技術を身につけた人は、
短時間でたくさんのお客様を
幸せにすることができるんです。
お客様にとって、技術を行う時間は、
「短ければ短いほど良い」。これが美容です。
訓練し、より早く技術ができるようになれば、
自分自身の成長が、より一層実感できる。
これが美容師さん達の練習する理由でもあるのです。
また、9回連続技術を行うことによって、
技術者のカラダの中に、「技術を行うリズム」
というものができてくる場合もあります。
プロフェッショナルの技術者というのは、
「無意識に体が自然と動く」人が多いのです。
繰り返しの練習というのは、
そんな「無意識で技術を行うコツ」の発見には、
最も適した練習方法ですが、
残念ながら普段の学校では、
これだけ徹底した反復練習の時間は、
なかなか取ってあげられません。
今回初めて9回以上連続して仕事をしたことで、
ワインディングのコツをつかめたり、
1回の作業が、研修前より大変じゃなくなったという
学生も多かったと思います。
思い切って、徹底的に行うことによって成長する。
これは、高校時代のクラブの合宿などでも
体験したことではないでしょうか?
そして最後に、就職するにあたっての
「自分の適性」を判断するのにも、
長時間、技術を行ってみることは良いことなのです。
9人(3時間~4時間半)連続して仕事をする
学生にとっては大変なことだと思いますが、
美容師さんにとっては「よくあること」でもあるのです。
人気のある美容室、有名な美容室には、
1日に多くのお客様がいらっしゃいます。
原宿や表参道の人気店には、
1日100人以上お客様が来店されるお店だって
少なくないのです。
そして、いらっしゃったお客様を満足させるのは、
美容師さんたちの技術なのです。
だから、9人のお客様を連続して行った感想が、
「こんなに大変なのは、ちょっとつらい」というものであれば、
その学生さんは、あまり混雑しないアットホームな美容室で
お仕事をされた方が幸せだと思います。
けれど、「9人くらい連続してできないと恥ずかしいな」と思ったり、
「やっていくうちに、だんだん面白くなってきた」という感想を
持った学生さんなら、忙しい美容室や人気の美容室で、
先輩達と一緒にバリバリ仕事をするのも良いのではないでしょうか?
人生はいろいろ。美容室もいろいろ。
もちろん学生もいろいろです。
連続して練習することによって見えてくる
「自分の適性」や「これから先の課題」。
将来を真剣に考えるなら、
この時期に「自分の向いている方向性」が
おぼろげながらでも見えてきた方が良いのです。
このような目的のもと行われた一泊研修旅行。
結果としては5時頃には、目標の9回を全員がクリアしただけでなく、
多くの生徒が「9回以上巻く」ことに挑戦し、
結果、6時30分の終了時間までに1122本(17回)
巻いた学生もいたのです!
普段学校ではできないことに果敢に挑戦し、
結果、少しずつプロらしさを身につけていく。
そんな目的で行ったスミダの研修旅行。
きっと、多くの学生が
「大変だった」という思いと、
「けっこう成長している自分」の発見を
実感しているのではないでしょうか?
(次回も続きます)






